将来の不安に押しつぶされそうな日々は、何をしていても不安がよぎり、心が穏やかになることはありません。でも、だからといって将来は”暗いもの”だと決めてしまうのは、あまりにも早すぎます。今から、ここから、将来に向けた一歩を踏み出してみませんか?

大川隆法総裁の教えの中から、将来の不安からあなたの心を明るくするための心の処方せんを選びました。

迷妄のなかからどうやって脱出口を見いだすか

迷は「迷い」、妄は「妄(みだ)り」です。すなわち、心が千々に乱れていて、迷いのさなかにある状態のことです。物事が絡まっていて筋道が見えず、自分が罠にはまったような感じを受けている状態のことを、「迷妄のなかにある」というのです。

こうしたときには、どうやって血路を開くか、脱出口を見いだすかということが肝心なのです。

このときに大切なのは、「自分で自分の可能性を否定していないか。自分で自分を縛っていないか」と考えてみることです。当然の前提だと思っていることのなかに、もしかすると間違いがあるのではないかということです。

たとえば、職業の不安というものがあります。ある一つの仕事が専門の人は、「これ以外の仕事では、自分は生きていけないのではないか」と恐れますが、そのときに、「自分はなぜこの仕事しかできないと思うのか」と考えてみる必要があります。

ほんとうに、それ以外の仕事ができないのでしょうか。「何をやってでも食べていけるという自信が、なぜないのだろうか。自分はそれほど意気地のない人間なのだろうか」と考えてみていただきたいのです。

大川隆法著『不動心』より

スコップで屋根から雪を下ろすように、悩みを分断していく

スコップで屋根から雪を下ろすように、悩みを分断していく

みなさんは、家の屋根から雪を下ろすのに、ブルドーザーを使っている人を見たことがあるでしょうか。 実際は、そのようにはしないのです。 どうするかというと、スコップで、一すくい一すくい、屋根から雪を下ろしているのです。

すべてを集めれば、何百キロ、何千キロになるような雪であっても、スコップの一かきであるならば、子供でも下ろすことができます。 そして、やがては、その屋根の雪はすべて片づいていくのです。

悩みの解決というのは、実に、この屋根の雪下ろしと同じなのです。 あまりに長く、そのまま放置しておくと、家がつぶれるほどの脅威となりますが、少しずつ少しずつスコップでそれを取り除いていくならば、それほど難しいことではないのです。

この雪下ろしの作業が、実は、一日一生という枠において反省することであり、一日一生という枠のなかで行動するということに当たるのです。

一生をどうするか、一生をどう最高度に輝かすか、そうしたことを考えると、途方もなく難しいことになりますが、一日一日をどう輝かしていくかということならば、そう難しいことではないのです。

大川隆法著『愛の原点』より

「健康の不安」には、自分のなかにある仏の子の部分を見つけるとよい

健康に関する悩みや迷いもあります。「病気になるのではないか」「何か事故を起こすのではないか」という不安です。これも現代では非常に流行っている考え方です。

現在、医療保険、健康保険が当然であるかのような風潮になっています。ただ、これが社会福祉の観点からなされるのはよいのですが、「人間が病気にかかるのは当然のことである」というような考え方が前提にあるとすれば、そこには大きな間違いがあります。

人間は病気になどあまりかからずに一生を全うできるのです。「病気があるという観念が病人をつくっていることも多い」ということを知らなくてはなりません。「病気になったら病院に行けばよい」「薬を飲んでおけば安心だ」というような考え方は、非常に弱い人にとってはよいのかもしれませんが、一度、薬を取り去ってみる必要もあるのです。

人間はもともと健康に生まれついているのであり、肉体はそれほど病気をするようにはできていません。こうした強い信念を持っていると、自然に肉体も強くなってきます。

たとえば、胃腸というものは、信頼すると非常に強くなるのですが、信頼せずに胃腸薬を飲んでばかりいると、しだいに弱ってきます。

したがって、健康に対する不安が起きたときには、自分のなかにある仏の子の部分を見つける必要があります。人間のからだは、もともと、そう悪くはならないものなのです。

大川隆法著『不動心』より

「経済的な不安」には、「人びとの役に立つことは何か」を常に考える

人びとの役に立つこと

金銭的、経済的な不安もよくあります。これは「お金が入ってこなくなるのではないか」「収入が増えないのではないか」というような不安です。

こうした不安が出る理由の一つは、自分の能力に対する不信感だと思います。

しかし、世の中には、富を生む仕事はいくらでもあります。どのような仕事が富を生むかというと、結局、多くの需要がある仕事です。「人びとが求めている仕事をすれば、富につながっていくが、人びとが求めていない仕事をしても、富につながらない」という事実があるのです。

時代は必ず何かを求めています。人びともまた何かを求めています。この「何か」を敏感に察知することです。人びとが欲しているものを供給することによって、人びとも、その人自身も、富むことができるのです。

書籍の出版にしてもそうです。人びとが読みたいと思うものを出版すれば、必ずベストセラーとなり、多くの人の心の糧となるだけでなく、それを書いた人も豊かになります。

仕事でも同じです。「多くの人の需要がどこにあるのか。人びとは何を求めているのか」ということを見て開発された仕事は、非常に流行ります。

歌などでもそうです。人びとが聴きたいと思う歌を出せばヒットしますが、聴きたくない歌をいくら流しても、人びとは聴いてくれません。

したがって、大切なのは、「必要なものは何か。求められているものは何か」ということを発見する能力、嗅覚です。これさえあれば、道は開けていくのです。

金銭的なことで悩んでいる人は、「とにかく、いま何が欲せられているのか。自分にできることで、人びとの役に立つことは何か」ということを常に考えなくてはなりません。それを考えていれば、経済的問題は易々と解決されることがあるのです。

大川隆法著『不動心』より

「人間関係のしがらみ」には、圧倒的善念でもって解決していく

圧倒的善念

人間関係のしがらみというものもあります。これはどうしても生じてきます。いろいろな付き合いのなかから、会社や家庭でしがらみができてきます。ある人が新たに加わることで、人生の幸・不幸が分かれることもあります。

したがって、「人間関係のしがらみを、どのようにして断つか」という問題があります。ただ、親しい人であればあるほど、人間関係を素晴らしいものにしていく努力が大事なのです。

つまり、単に生理的な好ききらいだけで他の人を見るのではなく、「もっと素晴らしい人間関係がつくれるのではないか」ということを、いつも考えなければなりません。

たとえば、嫁と姑の関係であっても、相手のよいところを見つけて、お互いにほめるようであれば、問題は決して起きないのです。

嫁は、姑のよいところを見いだしたならば、どんどんほめ、姑のほうも、嫁によいところがあれば、ほめておけばよいのです。そうすれば、お互いに愛し合い、尊敬し合える関係となっていきます。

そうではなく、お互いに「相手が自分を害するのではないか」と考えはじめると、この逆の関係になります。「嫁が来たので、息子がおかしくなった。悪い嫁をもらった」などと姑が言いはじめると、それを嫁のほうも敏感に察知して、相手をいやがり、敬遠しはじめるのです。

ところが、「よい嫁が来た」と言ってもらえれば、嫁はうれしく思い、姑に親しみを感じるでしょう。

結局、「立ち向かう人の心は鏡なり」という言葉が、ここでも生きてきます。人間関係のしがらみを断つためには、「自分の心の鏡に映った相手の姿は、結局、自分の姿にほかならない」と考えればよいのです。

このように、人間関係の問題を解決するには、「まず自分から相手に与える」「相手によい評価を与え、相手をほめてあげ、相手のよいところを伸ばしてあげる」という気持ちを持つことが大切です。そうすれば、相手からも与え返される場合があるでしょう。

結局、人間関係のしがらみを断つためには、圧倒的善念でもって解決していくことが必要なのです。

大川隆法著『不動心』より

未来を信じつつ、きょうも着実な一手を指す

未来を信じつつ、きょうも着実な一手を指す

未来を信ずる心があるならば、個人にとって大切なのは、あまり取り越し苦労をしないことです。

今後の五年や十年、悪いことが起きるおそれがあるとしても、それを五年も十年も悩むほうがもっと悪いのです。

たとえ悪いことが起きても、それが終われば、すぐにリカバー(回復)すればよいのであって、何年も取り越し苦労をすることのほうがよくありません。

また、過去のことを引きずって悩みすぎるのも問題です。

未来を信ずる心があれば、やるべきことは現在ただいま、きょう一日のなかに、未来において成功するための秘訣があるのです。 「きょうも一歩を進める」ということが大事なのです。

将棋にたとえていえば、「きょうも一手を指す」ということです。 大局的に未来が明るいことを信じたならば、一日の枠のなかで、やるべきことをやるのです。

もちろん、きょう一日だけでは、人生という将棋が詰むところまではいかないでしょう。 人生というものは、棺桶のふたが閉じるまで詰みにはなりません。

しかし、きょうも一手を指すことは可能なのです。

きょうも一手を指し、駒を進めることです。 「どの歩を上げるか。銀を上げるか。金を上げるか。桂馬を上げるか」というようなことを考え、その一手を指すのです。

きょう一手を指せば、終盤に向かって確実に動いていきます。 そして、百手先か二百手先かは分かりませんが、どこかで必ず詰むことになるのです。

要するに、「未来を信じつつ、きょうも着実な一手を指す」ということが大事なのです。 そうしたメンタリティーを持っていただきたいと思います。

大川隆法著『幸福の革命』より

自分の目的地を、心の奥深いところにまで落とし込む

成功するためには、まず、心のなかに、成功した自分の理想像を描かなければなりません。

列車であろうと飛行機であろうと、必ず目的地があります。目的地があるからこそ、それに向かって前進することができるのです。

目的地が決まらなければ、列車を運転することはできません。飛行機も同じです。どこへ行くのかが決まっていなければ、機長は操縦のしようがありません。

みなさんの心のなかには、運転手や機長に当たる人がいます。潜在意識というか、心の奥深いところにあって自分自身の人生をつかさどっている意識があるのです。

その意識が悲劇的なものであれば、悲劇的な人生になり、暗いものであれば、暗い人生になります。

みなさんは、自分自身の潜在意識のなかの、魂の機長に対して、「自分はどの方向に向かいたいのか」ということを常に教えておかなければいけません。自分の目的地を、心の奥深いところにまで落とし込んでおくことが大切なのです。

大川隆法著『繁栄の法』より

「ネガティブを乗り越えよう」

「過去を悔やんでいませんか?」

幸福の科学の人気ラジオ番組「天使のモーニングコール」(全国ネット+ハワイKZOO)の過去の放送の中から、今のあなたに聴いてほしい番組をご紹介します。(音声にてお聴きいただけます)

この放送を聴いて、自殺を思いとどまった方も大勢いらっしゃいます。