自殺者のほとんどは、亡くなる直前、ウツ状態だと言われています。
もちろん自殺には様々な原因が考えられますが、ウツなどの心のサインを発見し、
早期に対処することが、自殺防止につながります。
また、現在のように競争の激しいストレス社会では、誰もがウツになる可能性があるので、
「心の病」予防のためにも、ぜひ以下のような内容を参考にしてください。
自殺者のほとんどは、亡くなる直前、ウツ状態だと言われています。もちろん自殺には様々な原因が考えられますが、ウツなどの心のサインを発見し、早期に対処することが、自殺防止につながります。また、現在のように競争の激しいストレス社会では、誰もがウツになる可能性があるので、「心の病」予防のためにも、ぜひ以下のような内容を参考にしてください。
ウツ・チェックリスト
- 憂うつ、気分が沈む
- 食欲がなくなる
- わけもなく悲しい、涙が流れる
- 人に会いたくなくなる
- 天気がいいと気分が悪く、天気が悪い方が落ち着く
- 朝に気分がしんどく、夕方になるにつれて元気になってくる
- 何をしていても楽しくない、気分転換もしたくない
- 頭が重い、頭痛がする
- TVを見たり、新聞を読んだりする気がしない
- 頭が回らず、集中できない
- 疲れやすい、元気が出ない
- 仕事でミスが多くなる
- 何もやる気がしない、億劫になる
- 同じことばかりを悲観的に考えてしまう
- 寝つきが悪く、朝早く目が覚める
- 自分なんて生きている価値がない、死んだ方がいいなどと思い込むようになる
たくさんチェックが入ったら要注意!たくさんチェックが入ったら要注意!
※あくまでも目安です。不安な方は専門医にご相談ください。
ウツかな?と思ったら…
ウツ病は、早期発見・早期治療が大事です。勇気を出して、専門家に相談しましょう。ウツ病は活動エネルギーが極限まで低下している状態なので、「休息」と「薬」が治療の中心になります。
ただし、薬だけでは、心までは癒せません。再発を防ぐ意味でも、元気が回復してきたら、他人や自分を責める感情や、完璧主義、悲観主義などの傾向がないか、ふり返ってみましょう。
身近な人がウツになった時の接し方
◎ 良い接し方
「今は休むのが一番!」と言い切る。
⇒ 安心して休める環境をつくってあげましょう。
「今、この瞬間、生きているだけで十分だよ」と伝える。
⇒ ウツの人は、毎日を生きているだけでも大変なことなのです。
重要な判断はさせない。
⇒ 元気になった時、後悔することがあります。
✕ 悪い接し方
「怠けているだけだ」と決めつけてしまう。
⇒ 本人が必死にあがいても、どうにもならないのがウツです。
「頑張れ」と励ます。
⇒ 励ますつもりが、逆に追い詰めてしまうこともあります。
相手のつらさを理解せずに、「気持ちのもちようだ」と受け流してしまう。
⇒ 自分で自分をコントロールできない辛さを、理解してあげましょう。
ウツに必要な心の処方せん
自分をもっとほめてみよう
昔の自分と比べたら、きっと成長しているはずです。だから、自分のよいところを見つけ、たまには自分で自分をほめてみましょう。
不完全な自分を受け入れよう
世の中に完璧な人はいません。外から見えなくても、みんな問題を抱えているもの。だから、自分の不完全さも受け入れてみましょう。
勝ち負けのモノサシは一つじゃない
人生のモノサシは、実は、たくさんあります。だから、一つの勝ち負けだけで、自分の幸・不幸を決めないでください。
完璧な人生より、よりよい人生を
大事なのは、自分に対する許しの気持ちをもつことです。70点でもいいかなと考え、欠点のない人生ではなく、よりよい人生を選び取りましょう。
