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父と母を焼身自殺で失って

30代 田中 豊さん(仮名)

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11歳の頃に体験した母の自殺

11歳の頃に体験した母の自殺

母が焼身自殺したとき、私は11歳でした。

寝床で眠りにつこうとしたときに、窓の外に火柱が立ったのです。

あわてて外に飛び出すと、すでに手遅れでした。

そのときのショックは、その後の私の人生に計り知れない影響を与えることになりました。

母の死後は、私と弟、妹の3人きょうだいを、祖母が母親代わりになって育ててくれましたが、父は、まともに働かず、酒びたりの生活。

私は父を恨み、自殺した母をも恨みました。

やがてそれは、親と同世代の人に対する恨みへと拡大していきました。

「生きるも死ぬも人間しょせん孤独だ。ならば、自分の納得のいく人生を生きよう」

そう考えた私は、中学卒業後、故郷の北海道を飛び出して神奈川県の自衛隊学校に入り、卒業後、ヘリコプター整備に従事しました。

20歳を過ぎて北海道に戻ると、自動車が大好きになり、自衛隊を除隊し自動車関係の仕事に携わりました。 しかし、人とぶつかったりすると、すぐにすべてが面倒になり、リセットしたくなるのです。 少年時代から何百回自殺を考えたか分かりません。

17歳のとき、父を殴ったこともあります。親への恨みは120%でした。

父までも……

そんなある日、父親も焼身自殺をして死んでしまったのです。 祖母(父の実母)が亡くなったことが、父には一番ショックだったようです。

また、酒びたりがたたって、肝硬変を患い、生きる希望をなくしていたようでした。葬儀の際にお棺を運ぶとき、涙があふれて止まりませんでした。

「なぜ、止めることができなかったのだろう」という気持ちと、父を責め続けた自分への後悔が募りました。

実はその数カ月前から、勤めている会社の社長の伊藤さんに幸福の科学の本を勧められていましたが、抵抗感があって読まずにいました。

ただ自分自身も人生の指針を求めていて、本心ではすごく興味があったのです。

あるとき、ずっと親に対する恨み心を持っていた私に、伊藤さんがこう言いました。

「今、幸せなの?」

「幸せです」

「それは、だれのおかげなの?」

愕然としました。

自分がここでこうして好きな仕事をしていられるのも、この世に生きているのも、親がいたからだ……。

当たり前のことなのに、ずっと忘れていたのです。

伊藤さんや幸福の科学の信者の方々の支えの中で、私も信者になり、仏法真理ぶっぽうしんりを学び続けました。

中でもショックだったのは、「親子は約束して生まれてくる」という内容です。私はずっと父を心の中でも態度でも裁き続けていました。

「こんなひどい親を、絶対オレは見返してやる」という気持ちで生きてきました。母に対しても、自分たち子供を捨てたという恨みでいっぱいでした。

そんな私の「やられたら、やり返す」という暗い人生観を、仏法真理ぶっぽうしんりは完全に覆してしまったのです。

父や母に対して、「すまない」という気持ちが湧いてきました。

廻向えこう」に見出した救い

「廻向」に見出した救い

幸福の科学で学んだ教えの中でも、私にとって最も大きかったのは「霊的人生観れいてきじんせいかん」です。 死んでも魂は永遠であり、繰り返しこの世に生まれ変わってくる――。

「そうか、じゃあ、親父も母さんも、あの世でちゃんと生きてるんだ……」

しかし、自殺した人は原則として天国に還れないと書いてあります。

「……2人とも、まだ苦しみの中にいるのか」

でも、一筋の光明が差しました。

それは、「廻向えこう」の考え方でした。仏法真理ぶっぽうしんりの学習をして日々、精進していると、心のなかに光の蓄積ができ、この徳を先祖に手向けることができるのです。

「自分がこの世で正しく生きる姿を見せることで、父も母も、それを学ぶことができるんだ。よし、親父、今後の俺の姿を見ていてくれ!」

ものすごく納得がいきました。自殺が悪である理由も、そして、自分が生まれてきた意味も、生きている意味も。まず、自らが光を蓄え、その光を手向ける「廻向えこう」をすること。

そして、さらに主エル・カンターレ(※)という最尊の仏が、慈悲の光を送ってくださるのが、幸福の科学の供養大祭です。 私も、父母の供養を総本山そうほんざんに申し込みました。

父母に対して、今は感謝の気持ちしかなくなりました。

この世に私を産み出してくれたこと自体が、両親の最大の愛だったと思います。

エル・カンターレ
幸福の科学の信仰の対象であり、イエスが父と呼び、ムハンマドがアッラーと呼んだ御存在。

自殺遺児の方々へ

自殺遺児の方々へ

以前は友人から「すごく悲しそうな顔をすることがある」と言われましたが、今はそんなことはありません。明るく、強くなったと思います。 怒ると汚い言葉を吐くことも、今はなくなりました。

我ながら、「人間って変わるもんだな」と思います。

「自殺するのは社会が悪いからだ」というような風潮もありますが、若い自殺遺児の方には、ぜひ知ってもらいたいと思います。

「社会が悪いとか、自分たちは被害者だとか、そんなことを言ったところで、解決にはなりません。そうではなくて、自分がどれだけ素晴らしい人生を生きられるかを考えてほしい」と――。

また、自殺しようとする人は、「自分は何の役にも立たない」と思っている人が多いと思います。しかし、それは違う。

役に立たない人間なんて一人もいない。

必ず、一人ひとり、それぞれの役目を持って地上に生まれてくるんです。

自殺したら必ず人に迷惑をかける。

この世の縁ある人だけでなく、あの世にいる魂のきょうだいや、縁あって地上に送り出してくれた人たちにも。

だから言いたいのです。

「泣いてばかりいても、光はあの世の人に届かないから、笑ったほうがいい。人生はもっと楽しいことがいっぱいある。打ち込めること、人の役に立てることを見つけよう」と。

私は、自動車修理会社の社長を伊藤さんから引き継ぎ、頑張っています。

これからの人生、夢を追って、世のため人のために生き抜きたい。

それが、あの世の両親への最高の供養にもなるのですから。

(※文中に出てくる名前は、全て仮名です。)
幸福の科学公式 体験談サイト「ボイシー」より転載・編集

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